■神戸の”吠えるCB”も20年に個人昇格

右SB 飯野七聖(いいの・ななせい ザスパクサツ群馬サガン鳥栖

 右SBは柳澤亘(水戸→G大阪)、前嶋洋太(水戸→横浜FC。22年からアビスパ福岡)、V・ファーレン長崎からセレッソ大阪へステップアップした毎熊晟矢、徳島から清水エスパルスへ新天地を求めた岸本武流らもいる。人材豊富なポジションとも言えるが、21年の鳥栖でシーズンを通して稼働した飯野を選出。運動量豊富にタッチライン際を上下動し、ボール際でファイトできる。

 

CB 菊池流帆レノファ山口FCヴィッセル神戸

 霜田正浩監督(現大宮アルディージャ監督)のもとで多くの選手が個人昇格を果たした山口で、19年にプロデビューを飾った。1年目からCBとして35試合に出場すると、20年に神戸へ。強みとするエアバトルと1対1での激しさを前面に押し出し、21年はJ1のタレント集団で定位置をつかんだ。

 

CB 井上黎生人(岡山→京都サンガF.C.

 J3の鳥取から21年に岡山入りし、全42試合にフルタイム出場した。岡山が前年の49失点からリーグ最少2位タイの36まで失点を減らしたのは、この180センチのCBがいたからこそ。ビルドアップの能力が高く、ヨルディ・バイスの後継者と見込まれる。CBでは琉球の知念哲矢も、22年から浦和へ個人昇格。こちらも左利きでボールの配球に優れる。

 

左SB 明本考浩栃木SC→浦和)

 前線でセレクトしたい選手が多いことから、浦和で左SBを務めることもある彼をこのポジションに。大卒1年目の20年に栃木で定位置をつかみ、2トップの一角を中心にプレーして7得点8アシストを記録。前線からの激しいチェイシングで守備のスイッチも入れた。21年は移籍1年目の浦和で、複数ポジションをカバー。ポリバレントさを発揮している。

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