■J1に主力を引き抜かれた水戸は…

 新戦力を加えたチームが多いなかで、主力を失ったチームもある。水戸ホーリーホックだ。

 CBの住吉ジェラニレショーンサンフレッチェ広島へ、サイドバックの柳澤亘がガンバ大阪へステップアップしていった。さらに再開目前の8月6日には、ボランチの平野佑一浦和レッズへ移籍した。

 抜かれるばかりではなく補強にも動いており、かつて在籍したMF伊藤涼太郎、横浜FCのMF古宿理久、韓国Kリーグから国内復帰となるMF中里崇宏らをチームの一員とした。選手の入れ替わりを強いられながらも、アグレッシブなスタイルを継続できるか。秋葉忠宏監督の手腕が注目される。

 

 東京五輪に出場したU-24日本代表のなかに、J2とのつながりを持った選手がいる。いまやヨーロッパのビッグクラブが注目する冨安健洋は、当時J2のアビスパ福岡からシントトロイデンへ移籍している。前田大然がブレイクしたのは、松本から期限付き移籍で加入した17年の水戸である。

 年齢制限のないフル代表にも、J2からキャリアップを果たしたタレントがいる。6月に国際Aマッチデビューを飾った坂元達裕は、プロ1年目の19年に山形で脚光を浴び、20年シーズンにセレッソ大阪へ完全移籍した。今夏に横浜FMからフランス・リーグドゥのトゥールーズへ移籍したオナイウ阿道も、18年に山口で22得点をあげたことで上位リーグへの道を切り開いた。さかのぼれば乾貴士香川真司も、J2でプレーしている。

 J1リーグほどには脚光を浴びない舞台も、世界へつながっている。間もなく再開されるJ2リーグにも、やがて国際舞台に立つ選手がいるはずだ。

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