■京都のJ1昇格を牽引したヨルディ・バイスが岡山へ
J2からJ1への個人昇格が、移籍市場を動かしている。その一方で、J1からJ1への移籍、J2クラブ間の移籍も活発だ。22年シーズンのJ2を盛り上げるに違いない11人を、ピックアップしてみた(21年12月30日正式発表分までから選出)(#1、2のうち1)。
GK山口瑠伊(無所属→水戸ホーリーホック)
フランスやスペインのクラブで研鑽を積んできた23歳が、7年ぶりに日本へ凱旋。世代別日本代表の常連で、17年のU―20W杯で代表入りしている。188センチのサイズを持つ山口は、21年の正GKだった牲川歩見(浦和レッズへ移籍)に代わる存在として期待される。
CBヨルディ・バイス(京都サンガF.C.→ファジアーノ岡山)
京都を契約満了になったことで去就が注目されていたが、22年は岡山のユニフォームを着ることになった。21年の岡山でフルタイム出場したCB井上黎生人との交換トレードのようになったが、33歳のバイスは最終ライン中央でリーダーシップを発揮することができ、攻撃にも効果的に関わることができる。J2の戦いを熟知する経験者の加入は、木山隆之新監督にとって心強いだろう。
30歳のスペイン人CBは20年に福岡入りしたが、ケガの影響で長期離脱を強いられ5試合の出場にとどまった。チームがJ1へ昇格した21年も定位置獲得には至らず、栃木へ新天地を求めた。192センチのサイズを誇り、攻守に制空権を握る。188センチの柳育崇とのCBコンビは、J2でも屈指の高さを誇ることになる。
東京ヴェルディのドリブラー山下諒也、東京五輪世代のFW小川航基(ジュビロ磐田)、守備のマルチタレント和田拓也(横浜FM)らの即戦力を補強している横浜FCに、最終ライン両サイドをカバーする亀川も加わった。長崎では左SBとして19年、20年と主力を担ったが、21年はケガや若手の台頭で出場機会が減少。16年リオ五輪代表の28歳は、プロ5チーム目となる横浜FCで存在感を示す。