■苦しい川崎Fに立て直しの時間が

 いずれにしても、J1リーグの優勝争いは勝点で3位以下を大きく引き離している川崎と横浜FMに絞られている。

 第27節では勝利したものの、川崎の苦しい状況は変わっていない。

 攻撃の中心的な役割を果たしていたMFの田中碧三笘薫が海外移籍を選択してチームを離れ、攻撃的MF大島僚太も負傷で戦線を離脱中。さらに、8月18日の天皇杯4回戦ではDFの中心で最近はMFとしても非凡な才能を見せていた谷口彰悟までもが負傷してしまう。

 こうして主力選手が何人も抜かれた影響はたしかに大きかった。橘田健人や宮城天といった若手も成長しており、素晴らしいプレーを見せてはいるが、やはり試合によって出来不出来の波が大きい。宮城は、三笘を髣髴させるようなドリブルを見せるが、フィジカル的に相手DFに対して劣勢で、どうしても弱気になってしまう場面が多い。

 そうした影響が重なって、パスの精度が少しずつ落ちているのが川崎の現状だ。

 川崎にとって救いになるのは、代表ウィークによる中断だ。山根視来が代表に招集された結果、帰国後に山根に自主隔離が課せられるので、9月9日に予定されていたヴィッセル神戸戦は延期となり、川崎の鬼木達監督にはトレーニングの中で立て直すだけの時間が与えられた。

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