■パリ五輪世代の大型FW櫻川は千葉から岡山へ
伊藤彰監督のもとでJ1昇格を目ざすベガルタ仙台には、アカデミー出身の選手がJ1から帰還している。MF郷家友太だ。
青森山田高校卒業とともに18年にヴィッセル神戸入りし、5シーズンで108試合に出場してきた。アンドレス・イニエスタも所属するJ1屈指のタレント集団で21年にはポジションをつかんだが、22年はシーズン中の監督交代の影響などで出場試合数を減らしていた。
伊藤彰監督が3-1-4-2を採用するなら、インサイドハーフで起用したい。ゲームをコントロールしつつ、ゴール前へ飛び込んでいくプレーを存分に発揮してもらう。
いずれにしても、松下佳貴、梁勇基、フォギーニョ、中島元彦、遠藤康、氣田亮真らが構成する中盤は、J2屈指のクオリティを持つことになるだろう。そのなかで、ベガルタの遺伝子を持つ郷家が、どのようなプレーを見せるのか。興味深い化学反応を呼び起こしそうだ。
22年シーズン3位のファジアーノ岡山には、FW櫻川ソロモンが加入した。190センチの大型ストライカーは、プロ3年目の22年にキャリアハイの7得点3アシストを記録した。それでも、ポテンシャルを解放したとは言えないだろう。
岡山はオーストラリア代表FWミッチェル・デュークを軸に、ブラジル人のチアゴ・アウベス、韓国人のハン・イグォン、永井龍らが2トップを任された。オーストラリア人MFステファン・ムークが、前線に近いポジションで起用されたこともあった。
M・デュークとの契約更新は、12月31日時点で発表されていない。それはともかく、23年シーズンの櫻川は結果を残す必要がある。パリ五輪世代のエース候補として、岡山からはっきりと名乗りをあげるのだ。