【2022年J2「補強診断」徳島ヴォルティス編】浦和へ移籍したキャプテン岩尾憲ら「主力大量流出」で昨年までと別のチームに!FW一美和成、藤尾翔太に期待される「爆発」【J1昇格可能性『C』】【戸塚啓のJ2のミカタ特別編】の画像
浦和に移籍した前主将・岩尾憲の穴をどう埋めるか…   写真:西村尚己/アフロスポーツ

■徳島はまったく新しいチームに

 J2有力クラブの補強を査定する「J2のミカタ特別編」第6回は、徳島ヴォルティスFC琉球を取り上げる。徳島は1年でのJ1復帰を目ざすが、移籍市場の収支は厳しい。昨シーズン過去最高の9位でフィニッシュした琉球も、複数の主力選手をJ1、J2のクラブへ手放した(#1、2のうち1)。

 徳島は主力を大量に失った。

 GK上福元直人京都サンガF.C.へ、DFジエゴサガン鳥栖へ、福岡将太ガンバ大阪へ移籍した。最終ラインと中盤の両サイドをカバーする岸本武流は、清水エスパルスへ新天地を求めた。

 中盤センターでは、主将でチームに不可欠な岩尾憲が、リカルド・ロドリゲス前監督の浦和レッズへ期限付き移籍した。岩尾のパートナーだった小西雄大モンテディオ山形へ、藤田譲瑠チマ横浜F・マリノスの一員となっている。

 2列目から前線の選手では、鈴木徳真セレッソ大阪入りし、垣田裕暉鹿島アントラーズへ復帰したのちに鳥栖に迎えられた。さらに宮代大聖が、川崎フロンターレへレンタルバック後に鳥栖へ進路をとった。

 昨シーズンのJ1でリーグ戦出場数トップ10の選手が、全員抜けてしまった。さらに、チーム得点王(8点)の垣田、同2位(7点)の宮代、同3位(5点)の岸本、同4位(3点)の岩尾が、ごっそりといなくなってしまったのである。まったく新しいチームになった、と言ってもいいだろう。

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