■岩尾らが抜けた中盤センターは誰に?
【補強充実度】 C 失った選手の数と質を考えると、同レベルの選手を補強するのは現実的に難しい。「A」はもちろん「B」の評価を得るのもハードルが高い。そのなかで、J1、J2から将来性を秘めた選手、経験を持った選手を獲得している。J2降格でもダニエル・ポヤトス監督を続投させ、継続性を担保したことは補強のひとつと言っていいか。
【J1昇格可能性】 C 「B」にするか迷いつつ、現状では「C」とした。ポイントは絶対的存在だった岩尾と、彼のパートナーとなっていた小西、藤田が抜けた中盤センターを誰が担うのか。新戦力では岡山から加入の白井永地、神戸から育成型期限付き移籍の櫻井辰徳らが候補になる。既存のメンバーでは20年のJ2優勝を知るDF田向、石井、MF内田航平、渡井理己、杉森考起、藤田征也、西谷和希らが、メンバーが大幅に入れ替わったチームの先頭に立っていくことになるだろう。20年のJ2優勝時に垣田が17得点をあげたように、確固たる得点源が登場すれば評価は上昇する。さらに言えば、既存のメンバーには「自分たちでJ1昇格をつかむ」との意地があるはず。戦前の厳しい評価をエネルギーに変えていくことで、J1昇格争いに絡んでいく可能性はある。