■誰が得点源になるのか?
新戦力で期待を集めるのは、C大阪から育成型期限付き移籍のFW藤尾翔太だ。2001年5月生まれの20歳は、昨シーズンも6月に水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍し、22試合に出場して8ゴールをマークした。21年10月にはU―22日本代表に選出され、AFC U―23選手権予選に出場している。ゴール前で的確なポジションをとり、チャンスを得点へ結びつけるしなやかなストライカーだ。
J1昇格争いに加わっていくには、得点王を争う選手の出現が理想だ。19年に京都で17ゴールを記録した一美和成、昨年9月に加入した元ノルウェー代表ムシャガ・バケンガ、それに新加入の藤尾の奮闘が望まれる。
藤尾と同じくC大阪から期限付き移籍の新井直人は、19年、20年にアルビレックス新潟でプレーしていた。173センチのサイズながらCBでプレーし、両サイドバックやサイドハーフにも対応するマルチタレントである。
J1初挑戦となった昨シーズンのC大阪では、出場機会が限られた。それだけに、J2再チャレンジとなる今シーズンは、自身の存在価値を示すシーズンとなる。
守備陣は田向泰輝、石井秀典、カカら既存のメンバーに加え、ツエーゲン金沢から石尾峻雅、ファジアーノ岡山からレンタルバックの安部崇士、複数ポジションに対応する新井が加入した。人数に不足はない。あとは、スペイン人GKホセ・アウレリオ・スアレスがどのタイミングでピッチに立てるのか。
上福元に代わるレギュラーと期待される26歳は、1月末の入団発表時点で入国日未定となっている。スアレスの合流が遅れる場合は、経験豊富な長谷川徹がゴールマウスを任されるはずだ。