■伊藤洋輝はドイツでJ2のレベルを示した

左サイドハーフ 小泉佳穂FC琉球→浦和)

 2列目では仲間隼斗(岡山→柏レイソル。22年から鹿島アントラーズ)、神谷優太愛媛FC→柏。22年から清水)、井上潮音(東京V→神戸)、上門知樹(岡山→22年よりC大阪)ら、選ぶべき選手は数多い。20年に川崎Fから福岡へ期限付き移籍した遠野大弥も、チームトップの11得点をあげてJ1昇格に貢献した。彼らを押しのけて小泉を選んだのは、琉球での2シーズンを経てビッグクラブの浦和に加入し、チーム4位のプレータイムを記録したことを評価。天皇杯決勝でのパフォーマンスも印象的だった。

 

FW 加藤陸次樹(金沢→C大阪)

 大卒1年目の20年に、金沢でチームトップの13ゴールをゲット。柳下正明監督が「いずれはJ1で輝ける選手」と評したストライカーは、21年にC大阪へステップアップし、リーグ戦でチーム最多の7ゴールを記録した。ルヴァンカップでも準々決勝、準決勝で得点。準決勝第2戦の一発はファイナル進出への決勝弾となった。20年のJ2で18得点をあげたディサロ・燦・シルヴァーノは、21年の清水で本領を発揮できなかった。

 

FW レオナルドアルビレックス新潟→浦和→山東泰山→河北)

 18年にガイナーレ鳥取の一員としてJ3得点王となり、19年は新潟のストライカーとしてJ2得点王に。20年に浦和へ個人昇格を果たすと、得点力不足に苦しんだチームで最多となる11ゴールを記録した。「個人昇格」のモデルケースとも言うべきブラジル人FWは、21年から中国へ新天地を求めている。

 

特別枠 伊藤洋輝ジュビロ磐田→シュトゥットガルト/ドイツ)

 キャリアの転機は20年のJ2。フェルナンド・フベロ監督によってボランチから左CBにコンバートされ、高精度の左足から長短のパスを鋭く供給。最後尾のゲームメーカーとして機能した。21年も左CBを定位置にチームの勝点積み上げに貢献し、夏の移籍市場でシュツットガルトへ。周囲の予想を上回る速さでフィットし、はからずもJ2のレベルをドイツで示した。

 J2からヨーロッパへ移籍した選手では、藤本寛也(東京V)が20年8月からポルトガル1部のジル・ヴィセンテでプレー。2シーズン目の今季は背番号10を背負っている。

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