■中断前にケガ人続出の琉球が緊急補強
8月9日の再開を前に、J2リーグの移籍市場が活発だ。とりわけ、中位から下位チームが積極的な補強を展開している。
首位の京都サンガF.C.は、7月にFWオリグバッジョ・イスマイラを獲得した。J3の福島ユナイテッドFCで結果を残していた、23歳のナイジェリア人FWである。攻撃のオプションを増やすための補強だ。
2位のジュビロ磐田は、守備陣に厚みを加えた。横浜F・マリノスから伊藤槙人と高野遼を迎えた。伊藤は28歳のセンターバックで、伊藤洋輝がシュツットガルトへ移籍したことによる加入だ。
高野は26歳の左サイドバックである。3-4-2-1のシステムを敷く磐田では、松本昌也と左ウイングバックを争うことになるか。
2列目の人材も確保した。清水エスパルスから金子翔太を期限付き移籍で迎えた。18年にJ1で10得点をあげた26歳は、2シャドーの一角と右ウイングバックで新たな選択肢となるだろう。
3位のアルビレックス新潟には、大分トリニータのFW高澤優也が加入した。4-2-3-1の1トップは鈴木孝司と谷口海斗が務めているが、181センチの24歳はさらなるバリエーションをもたらすはずだ。
中断前にケガ人が続出した4位のFC琉球は、即戦力を補強した。田中恵太と沼田圭悟が離脱中のサイドバックに、J1、J2の複数クラブに在籍してきた金井貢史を当てはめた。最終ラインの左右両サイドに対応し、CBでもプレーできる31歳は、J1昇格争いを演じているチームで重要な役割を担っていきそうだ。
浦和レッズの武田英寿も、琉球のユニフォームを着る。久保建英と同じ2001年生まれのパリ五輪世代のレフティーは、中盤の複数ポジションで個性を発揮する。トップ下の池田廉とボランチの上里一将が負傷で離脱しているだけに、すぐにでも出場機会がありそうだ。また、8月中旬以降の合流となるブラジル人FWヴィニシウスは、2列目と最前線をバックアップする。