■長身選手が揃うドイツのセットプレーは要注意

 ドイツの守備陣は高い。アントニオ・リュディガー、ヨナタン・ター、ニコ・シュロッターベックは190センチ以上のサイズで、マティアス・ギンターは189センチだ。サイドバックにも180センチ以上の選手が並ぶ。日本は機動力をフル活用したい。伊東純也の高速ドリブル突破はもちろん、浅野や前田大然のスピード、古橋亨梧のフリーランニングを、得点機に結びつけられるかどうかはポイントになる。

 日本にとってはきわめて重要な意味を持つ初戦だが、ドイツはフルパワーで臨んでこないだろう。彼らにとっては頂点への第一歩との位置づけで、できるだけ効率良く勝点3を奪いたいと考えるに違いない。リスタートから先制点を奪い、そのまま1対0で逃げ切るといったシナリオは、ドイツのような強者が得意とするものだ。

 DF陣だけでなくMFやアタッカーにも長身選手が揃っている相手の編成を考えると、CKやFKの対応には細心の注意が求められる。最終ライン中央の吉田麻也冨安健洋(あるいは板倉)は、オープンプレーも含めて地上戦と空中戦で互角以上の攻防を演じなければならない。

 守備の第一歩としては、前線からのプレスも問われる。最終予選で守備のスイッチオンと前線からの規制を担った大迫、伊東、南野拓実の3トップには、これまでより一段強度の高いプレスが要求される。もちろん、中盤とDFラインが彼らに連動し、コンパクトな陣形を保っていくことは大前提だ。突き詰めるとやはり、攻撃でも守備でも全員のハードワークが欠かせない。

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