■どのグループでも難しいことに変わりはない
とんでもないグループが生まれた。
とんでもないグループに入った。
日本時間4月1日深夜に、カタールW杯の組合せ抽選会が行なわれた。出場32か国(一部未定)が4か国ずつ8つのグループに振り分けられた。
全体的にはバランスのいい組合せとなっている。
開催国カタールはエクアドル、セネガル、オランダと同じグループになり、ノックアウトステージ進出の希望を膨らませているに違いない。前回優勝のフランスはペルー対アジア第5代表(UAEかオーストラリア)の勝者、デンマーク、チュニジアと戦う。
アジアからの出場国はどうなったか。
最終予選で日本と対戦したサウジアラビアは、アルゼンチン、メキシコ、ポーランドとともにグループCを形成する。最終予選グループAを首位通過したイランは、イングランド、アメリカ、欧州プレーオフの勝者と、グループBで争う。
韓国はグループHに入った。ポルトガル、ガーナ、ウルグアイとの対戦だ。
注目はグループEだろう。W杯優勝経験を持つ2か国、スペインとドイツが同居したのだ。
森保一監督率いる日本も、このグループに組み込まれた。もう一か国は大陸間プレーオフの勝者で、ニュージーランドかコスタリカになる。
客観的な視点に立てば、スペインとドイツが勝ち抜くと予想される。彼らにとっては“死の組”ではないが、日本からするととんでもないグループに入った。
だからといって、アジアのライバルたちが羨ましいかと言うと、それもまた違う。どのグループに入っても、難しい試合の連続になるのは間違いない。3試合すべてにチャレンジャーのメンタリティーで挑むのが、我々の立場なのだ。