【J2“ラスト10試合”へ】首位・磐田、長崎に負けて2位転落の京都がなお圧倒的優勢!チョウ監督「我々は座して負けたわけではない」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
チョウ・キジェ監督(京都)   写真:松尾/アフロスポーツ

■上位2チームの勝点獲得ペースは例年以上

 近年の昇格チームを上回るペースで、2強がJ1昇格へ突き進んでいる。J2リーグは10月2、3日に第32節が行なわれ、前節まで首位の京都サンガF.C.が敗れ、同2位のジュビロ磐田は勝利した。勝点を「69」とした磐田が首位に立ち、「67」の京都が2位となった。

 過去5シーズンの32節終了時点を振り返ると、昨年は首位の徳島ヴォルティスが勝点65、2位のアビスパ福岡が勝点62を稼いでいた。19年は柏レイソルが勝点63で首位、モンテディオ山形が勝点57で2位につけていた。18年はFC町田ゼルビア松本山雅FCが、勝点60で並走していた。

 残り10試合の時点で2チームが勝ち点60を超えているのは、昨シーズンと同じである。ただ、今シーズンの磐田と京都は、あと1勝で勝点70を超える、あるいは届く位置に立っている。上位2チームの勝点獲得のペースは、近年に比べてハイペースに分類されると言っていいだろう。

 磐田は町田を2対1で下した。ホームの町田は直近5試合で4勝1分の好成績を残していたが、磐田は11分に主砲ルキアン遠藤保仁のスルーパスから先制点を奪う。ルキアンはこれでシーズン19ゴールとし、2位のピーター・ウタカエジガル・ジュニオに4ゴール差とした。

 磐田は23分にオウンゴールでリードを広げ、2対0で前半を折り返す。後半56分にオウンゴールで失点するが、2対1のまま逃げ切った。

 試合後の鈴木政一監督は「2対1になったところで、サブメンバーも含めて最後まで粘り切ってくれたかなと。大きな1勝、大きな勝点3を取れたかなと思います」と話した。24節を起点とする不敗記録を9試合に伸ばし、J2ではクラブ歴代3位としている。もっとも、今シーズンの11節から22節までに12試合負けなしの記録を作っているだけに、クラブ記録の13試合連続負けなしを更新したいところだろう。その先にはもちろん、19年以来のJ1復帰を見据える。

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