■京都チョウ監督は「我々は座して負けたわけではない」

 2位の京都は6位のV・ファーレン長崎にアウェイで0対2で敗れた。

 序盤は京都のペースだった。前線からのプレスをきっかけにチャンスを作り出そうとするが、30分にCKから失点してしまう。

 京都のチョウ・キジェ監督は後半開始とともに1人、54分にも2人交代し、前線からの圧力を強めながらゴールへ向かっていく。しかし65分、カウンターから2点目を喫する。80分過ぎには右SB飯田貴敬が負傷退場し、すでに5人の交代を終えていたチームは10人での戦いを強いられ、0対2のまま敗れた。

 長崎の松田浩監督は、「とにかくアグレッシブに来るチームなので、カウンターは生きやすい。2点目はまさにそういう形でした。相手の強さをうまく利用できた試合だったと思います」と振り返った。長崎からすれば狙いどおりだったのだろう。

 ひるがえって、京都はどうだったか。チョウ監督の表情には、憂いも陰りもなかった。

「相手の集中した守備を崩せなかった試合になりましたが、残り試合が少ないなかで、こういった経験をポジティブにとらえていくことが大事です。我々は座して負けたわけではなく、向かっていって負けた。反省するところはして、次のホームゲームに向かっていきたい」

 J2リーグは残り10試合となった。このまま磐田と京都がJ1昇格のゴールテープを切るのか。それとも、3位以下のチームが巻き返しをはかるのか。混戦のJ1昇格争いは、“ファイナル10”へ突入していく。

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