■残り5試合の対戦相手は福岡が有利?
上位3チームの勝点と、最大勝点は以下のとおりだ。
徳島:77 最大勝点92
福岡:73 最大勝点88
長崎:70 最大勝点85
首位の徳島は残り5試合のうち3勝すれば、勝点が「86」になる。長崎の最大勝点を上回り、2位以内を確保できる。最短で12月13日の40節にも、自力でのJ1昇格を決めることができるわけだ。
残り5試合の相手はギラヴァンツ北九州、水戸ホーリーホック、ジェフユナイテッド千葉、大宮、それに福岡だが、今シーズン1度目の対戦では北九州、水戸、福岡に敗れた(千葉と大宮には勝利)。ここまで6敗しかしていないなかで、黒星を喫した相手との対戦が3つも残っているのは、徳島に試練が待ち受けていることを意味するのか。
2位の福岡はファジアーノ岡山、金沢、京都サンガFC、愛媛FC、それに徳島が残り5試合の相手で、1度目の対戦で負けたのは京都のみだ。岡山、金沢、徳島に勝利し、愛媛とは引分けている。こちらは悪くない対戦カードが残っている、と言えそうだ。
3位の長崎は京都、モンテディオ山形、東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府、金沢との5試合を残す。1度目の対戦で勝利したのは京都戦のみで、山形と甲府に敗れ、東京Vと金沢には引分けている。
もっとも、金沢戦と甲府戦は、9月のアウェイ3連戦に含まれるものだ。さらに言えば、16節から23節まで8試合連続で未勝利だった時期の試合でもあり、今シーズンのなかではバイオリズムが低調だった時期の対戦だった。
長崎の手倉森誠監督が「決着の月」と語る12月、J1昇格争いはどんなドラマが繰り広げられるのか──。