■琉球、新潟、東京Vの監督続投が決定
今シーズンのゴールが見えてきたなかで、新シーズンの体制を明らかにするクラブも出てきた。
11月23日、FC琉球が樋口靖洋監督との契約更新を発表した。21年シーズンは就任3年目となり、ポゼッションを重視した「琉球スタイルで結果を出すことにこだわる」としている。
翌24日には、新潟がアルベルト・プッチ・オルトネダ監督の続投を発表している。J2降格後は18年が16位、19年が10位と上位に食い込めていなかった新潟だが、今シーズンはアルベルト監督のもとでJ1昇格の可能性を終盤までつないだ。チームの中心となっているGK小島亨介、CBマウロ、MF島田譲、中島元彦、FW鄭大世らは期限付き移籍加入で、彼らの引き留めが新シーズンへ向けた指揮官の最初の仕事になりそうだ。
さらに26日には、東京Vと永井秀樹監督が契約更新で合意したと発表されている。
Jリーグ開幕直後の黄金期を知るこのOBは、ユースの監督を経て19年7月に就任した。当初から他クラブと一線を画すサッカーを推し進め、今シーズンはポジショナルプレーを進化させてきた。
J1昇格争いには絡めなかったものの、例によって魅力的な「個」は多い。そのなかでも、アンカーを任されている18歳の藤田譲瑠チマに興味を抱くクラブは多いだろう。近年の東京Vは才能ある若手を他クラブで移籍させてきたが、永井監督のもとでJ1昇格を真剣に狙うのであれば、レギュラー格の残留も必要になってくるはずだ。
各クラブは残り試合を消化しながら、来シーズンも見据えていく。