4バックのうち3人は23歳以下

GK  永井堅梧(25歳・北九州) 13試合出場(1170分

 リーグ最少2位の失点は彼の功績が大きい。14節の東京ヴェルディ戦では自身のミスから失点したものの、シーズンを通して勝点獲得につながるセーブを見せている。リーグ最少失点の栃木SC、同3位タイの長崎と徳島、同5位の大宮アルディージャは複数のGKが出場しており、失点の少なさの意味合いが永井とは違う。

右SB 毎熊晟矢(22歳・長崎) 14試合出場(1013分)2得点

 アタッカーとしてプロ入りした大卒1年目の22歳は、チーム事情でキャンプから右SBにコンバートされると、ここまでチーム最多タイの全14試合に出場、12試合に先発している。持ち前の攻撃力を生かしてアタッキングサードで働きながら、守備でも細やかな対応ができるようになってきた。

右CB 上島拓巳(23歳・福岡) 13試合出場(1170分)1得点

 柏レイソルから期限付き移籍で加入し、ここまでチームでただひとり全試合にフルタイム出場(福岡は消化試合がひとつ少ない)。4バック中央でディフェンスリーダーとなりつつ、ゲームキャプテンを任されている。ブラジル人CBドウグラス・グローリとのコンビはリーグ屈指の堅牢な壁となる。高さと強さを兼ね備えた東京五輪世代。

左CB 伊藤洋輝(21歳・磐田) 14試合出場(1177分)1得点

 CBでは二見宏志(長崎)、村松航太(北九州)、ヨルディ・バイス(京都サンガ)、田代雅也&髙杉亮太(ともに栃木)らも失点の少ないチームを支えているが、J2でズバ抜けた攻撃性能を評価。左足から繰り出される長短のフィードは、最後尾のゲームメーカーと呼ぶにふさわしい。本職のボランチからコンバートされたが、守備面での不安も感じさせない。

左SB 福森健太(26歳・北九州) 12試合出場(964分)0得点

「北九州の左SBは永田拓也だろう」という声が聞こえてくるが、チーム内のSBでプレータイムがもっとも長い福森を選んだ。主に右サイドでプレーしつつ左サイドでも質の高さを示すのは、14節の東京V戦が分かりやすかっただろう。攻守に惜しみなくハードワークし、攻撃面でも相手にストレスを与え続けることができている。

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