■アディショナルタイムのイスマイラ弾で京都が!
後半は京都が押し込んだ。ボールを失っても即時奪回し、琉球を自陣に押しとどめる。
58分、琉球の樋口靖洋監督が動く。武田英寿を下げ、清水慎太郎を投入する。4-2-3-1から4-4-2へ立ち位置を変え、前線のポイントを増やす。
京都のチョウ・キジェ監督も手を打つ。60分の交代で、選手の立ち位置を変える。69分にはイスマイラを、83分には白井康介を投入し、さらに選手の立ち位置を変える。琉球もそのたびに対応していくが、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。
右サイドから白井が入れたクロスを、相手CBの間に入り込んだイスマイラが反応する。京都の「Xファクター」となっている新加入のナイジェリア人FWが、ライナー性のボールをヘディングで合わせ、土壇場で琉球を突き放したのだった。
新型コロナウイルス感染予防対策のため、この日の観客は4400人強にとどまった。それでも、試合の流れに応じた拍手が、選手を絶えず後押しした。チョウ監督も「今日のスタジアムが僕たちを勝たせてくれた」と話したように、間違いなくホームの雰囲気があった。