【J2マッチレースの様相】主力不在でも「負けない」磐田が首位、「猛追」京都チョウ監督はリバプールを例に「強いチームは負けたからこそ…」【戸塚啓のJ2のミカタ】【動画】(1)の画像
チョウ・キジェ監督(京都)   写真:西村尚己/アフロスポーツ

■勝点7差の2位京都と4位琉球が激突!

 全42試合で争われるJ2リーグは、9月11、12日開催の第29節から残り3分の1に突入した。

 J1昇格争いは構図が変わった。ジュビロ磐田京都サンガF.C.が一歩抜け出した。

 磐田は負けない。8月9日のリーグ戦再開後は、4勝2分けと安定している。アウェイでジェフユナイテッド千葉と対戦した今節は、PKで先制されたものの後半の3得点で逆転勝ちした。

 この試合では前節まで全28試合に先発していた山田大記、同27試合先発の松本昌也を欠いたが、主砲ルキアンの2ゴールなどで千葉を寄せつけなかった。勝点62で首位をキープしている。

 京都は4位のFC琉球との上位対決だった。試合前の勝点は京都が「58」で琉球は「51」だった。結果次第で立場が大きく変わる6ポイントマッチである。

 先手を取ったのは琉球だった。16分、左サイドバック沼田圭悟のピンポイントクロスを、阿部拓馬がヘディングで合わせた。ケガから復帰した沼田は、8試合ぶりの出場ですかさず得点に絡んだ。

 20分にも追加点の好機を得る。カウンターから京都の守備陣を揺さぶり、PKを獲得する。

 ここでリードを広げていたら、試合の行方は違うものになっていただろう。しかし、阿部のキックはGK若原智哉に阻まれる。

 ホームの京都は41分に追いつく。川崎颯太の突進がPKを誘い、エースのピーター・ウタカが決めた。ナイジェリア人FWは今シーズン15点目で、Jリーグ通算99点目とした。

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