■再開後は直接対決による潰し合いが続く

 再開後は注目カードが続く。

 22位の相模原は、8月9日の24節で栃木と対戦する。勝点差の少ないチーム同士の6ポイントマッチだ。その後はヴァンフォーレ甲府アルビレックス新潟ジュビロ磐田と上位との対戦が続く。残留争いに踏みとどまることができるか、いきなり正念場を迎える。

 21位の大宮はアウェイの新潟戦からスタートし、ブラウブリッツ秋田、岡山、松本と対戦する。残留争いの直接対決となる27節の松本戦までに、どれだけ勝点を詰められるか。前半戦はホームで競り負けた新潟との初戦で、勢いをつかみたい。

 20位の愛媛は直接対決の連続だ。8月の4試合は群馬、北九州、松本、栃木が相手である。愛媛の結果がそのままJ2残留争いの行方を左右する、と言っていい。

 19位の北九州はFC琉球、愛媛、町田、岡山が8月の対戦相手だ。琉球との再開初戦は大一番だろう。中断前は7試合連続で勝利がなく(2分5敗)、5月末の町田戦を最後に白星から遠ざかっている。上位チームを叩いて負のサイクルを断ち切り、愛媛戦へつなげていきたい。

 18位の群馬も、力の入る試合の連続だ。愛媛、栃木と6ポイントマッチが続き、その後は15位の山口、14位の金沢と対戦する。群馬が山口や金沢を下すと、残留争いはさらに混とんとしていく。

 17位の栃木は相模原とのアウェイゲームからスタートし、群馬との北関東ダービーに挑み、東京ヴェルディ、愛媛と相まみえる。さらに山口、岡山との対戦が待つ。

 名波浩監督がチーム再建を急ぐ16位の松本は、秋田、京都、愛媛、大宮が8月の対戦相手だ。上位陣が苦しんだ秋田のホームで勝利し、首位を走る京都サンガF.C.から勝点を奪えば、流れを変えることができるだろう。そのうえで愛媛、大宮を退けるというのが、松本にとって理想的なシナリオだ。

 シーズンは「中盤戦」であり、残り試合は「19」ある。とはいえ、残留争いをしているチームに猶予はない。ここから先はトーナメントのメンタリティで臨んでいくべきだろう。

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