■J2残留争いも熾烈! 松本は名波監督就任2試合目で初勝利
前半戦終了時点で、首位の磐田(勝点47)、2位の京都(同44)、3位のFC琉球(同43)、4位の新潟(同41)が勝点40以上をあげている。昨シーズンはギラヴァンツ北九州(同44)、徳島ヴォルティス(同43)、長崎(同40)の3チームだったから、より高いレベルの競争が繰り広げられている。
トップ4を追いかけるチームも、5位のヴァンフォーレ甲府が勝点37、6位の山形と7位の長崎が同36となっている。昨シーズンの前半戦を7位で折り返した磐田は、勝点30だった。セカンドグループの争いもまた、レベルが高いものとなっている。
J2残留争いはどうか。
19位の愛媛FC、20位のザスパクサツ群馬、21位の大宮アルディージャ、それに22位のSC相模原が、J3降格圏に沈んでいる。とはいえ、勝点19で18位の北九州と大宮は勝点3差しかなく、勝点21で17位の栃木SC、同22で16位の松本山雅FC、松本と同勝点で15位のレノファ山口FCあたりまでは、現時点でJ2残留争いの当事者に含まれると考えていい。
そのなかで、名波浩監督が就任した松本が、新体制2試合目で初勝利をあげた。5連勝中の東京ヴェルディをホームに迎え、2対1の勝利をつかんだ。
松本は前への意識が高まっている。明確な意思を持ったパスが、縦方向へ入るようになった。
試合後の名波監督も「体重も前、選択も前で、観に来てくれた方に“ちょっと変わったかな”という匂いは感じされられたと思います」と振り返っている。「2試合目で勝てたのは少しラッキーかな」とも話したが、次節の山形戦に向けては「アウェイに乗り込んでいい試合を、なんて悠長なことを言っていられる順位ではないので、しっかりと勝点3を取れる戦略を練って選手たちを前向きにプレーさせたい」と語る。
一気に4チームがJ3へ降格する今シーズンは、J2残留争いも激しさを増していく。順位表のボトムハーフからも、目が離せなくなっていくだろう。