■得点ランク首位タイのFWルキアンは守備でも貢献度大
磐田から前半戦のMVPをあげるなら、ルキアンを選ぶ。
加入3年目のブラジル人FWは、リーグトップタイとなる11ゴールをあげている。2節以降は先発出場を続け、チーム4位のプレータイムを記録している。
3-4-2-1のシステムで1トップに入るルキアンは、屈強なフィジカルを生かして攻撃の起点となる。ラフなボールでもほぼ確実に収めることで、前線へのパスをハイプレスを回避する手段として使えるのは大きい。
ディフェンス面での貢献度も高い。攻から守への切り替えを意識し、2シャドーやアウトサイドの選手に代わってスペースを埋めることもある。前節の長崎戦では、相手CKのシーンでカイオ・セザールのヘディングシュートをかき出した。ここで先制点を許さなかったことが、1対0の勝利につながったのだった。
守備については「もともとそういうスタイルを持っています」と切り出し、「自分がハードワークをすることが、ある意味でコミュニケーションだと思っています。後ろの選手たちがそれを見て、“俺もやらなきゃ”というメッセージになるようにハードワークしています」と話す。
8連勝には笑顔を見せたが、気持ちを緩めることはない。
「首位ということは一旦忘れて、1試合1試合に全力で入っていきたいと思います。1戦1戦集中して、臨みたいと思います」