■5月30日/J1第17節 川崎フロンターレ2ー1鹿島アントラーズ(等々力)
劇的な勝利を収めた鹿島戦の川崎フロンターレ。1点を先行したものの61分に失点し、拮抗した試合展開の中で選手もハードワークを求められた。どちらに点が入ってもおかしくない内容で、サポーターも手に汗を握ったはずだ。最後の最後、93分に小林悠が決めた決勝弾も、VARの介入して精神的な緊張はただならぬものがあった。
それだけに、試合後の選手からは、いつも以上に疲労感が感じられた。そして、試合終了のホイッスルを聞くや2人の川崎の選手がピッチに倒れ込んだのだ。その2人とは、山根視来と田中碧。そう、“川崎のアンガールズ”だ。運動量も出場機会も多い2人は“疲れ知らず”と思われていただけに、2人がピッチに倒れ込むのは、衝撃の光景だった。
川崎はJ1全チームの中で消化試合数が名古屋と並んで最も多い20試合。そのすべてでフル出場をしているのが山根だ。
出場時間は1800分。サイドバックという運動量の多いポジションでは異例中の異例で、名古屋の左サイドバック・吉田豊も今季ここまで全試合フル出場の1800分出場しているが、山根の場合は日本代表にも選出され、3月25日の韓国戦にフル出場していることを考えると、すさまじいの一言に尽きる。