■セレッソ戦で負けるわけにいかない

 名古屋にとっては、この2試合で岐路に立たされたことになる。堅守を続けるのか、それとも、そこから脱却するのか。先述したように、それはシーズン終了後でいいはずだ。この過密日程では、新たな戦術を落とし込むことは不可能に近い。

「どれだけ気持ちが充実していても負けるのがサッカー」

 これはコンカコーチの言葉だ。自分たちの積み上げたもので歯が立たなかった悔しさもあるだろうし、清々しさもある。川崎に連敗しても、名古屋のスケジュールは止まらない。8日にはセレッソ大阪と12日には鹿島アントラーズとの対戦がある。セレッソは上位進出を狙う位置にあり、名古屋としては負けられない。鹿島も低迷する名門は、監督を交代して浮上のきかけを掴もうとしている。

 ACLに出場する今季、アジアでクラップハンドをするためにはこれ以上の負けはいらない。この敗戦を糧にするしかない。

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