■2015年の無敗記録に挑む
現在、チーム内得点王は名古屋戦で2得点したレアンドロ・ダミアンで9得点。これは札幌の アンデルソン・ロペスと並んでリーグ得点ランク最多タイで、ダミアンには今季の得点王の期待もかかる。ただし、川崎の強さの秘訣は一人の得点力に頼らないところにあり、家長昭博がリーグ5位となる6得点、それに続くのが小林悠、三笘薫、遠野大弥の3人で4ゴール。3人はリーグ10位の得点数だ。以下、2位=レアンドロ・ダミアン(13得点)、3位=三笘薫(13得点)、4位=家長昭博(11得点)、5位=田中碧(5得点)となっており、2ケタ得点者は4人いた。今季は、チーム得点数に加えて得点王を輩出することも現実的な目標となりそうだ。
さらに、現在、開幕から13試合連続無敗という記録を更新しており、これはクラブ記録を更新しているが、Jリーグの歴史に目を向ければ、2015年に浦和レッズが記録した19戦連続無敗が最長となっている。次節に再び名古屋戦を控えているが、それに勝利すればかなり現実的な目標となる。
アンカーを務めていたジョアン・シミッチ、ウイングにインサイドハーフに左サイドバックとスーパーマルチプレイヤーの旗手と、戦線離脱していた2人の選手が戻ってきたことで、チームの選手層は再び厚さを取り戻した。広島戦で負傷した小林悠が名古屋戦でベンチメンバーからも外れたが、負傷者の数自体はかなり少ない状態で、ポジティブな要素といえる。