■4月29日/J1第22節 名古屋グランパス―川崎フロンターレ(豊田スタ)
最強の矛と最強の盾がぶつかった、首位決戦2連戦。豊田スタジアムで行われた最初の試合は、リーグ戦12試合で30ゴールを奪っていた川崎フロンターレが、リーグ戦12試合で3失点の名古屋グランパスに4-0で粉砕する衝撃の結果となった。
5月4日に直接対決のもう1試合が残ってはいるが、この試合で見せた結果と内容は「首位決戦」という言葉以上に、差を見せつけたものだった。この試合の結果、川崎は名古屋との勝ち点差を「6」に広げた。現在、13試合を消化して11勝2分けの無敗で勝ち点35。1試合平均にして「2.69」もの勝ち点を得ていることになり、勝ち点奪取率は89.7%となる。今季は38試合あるため、最大勝ち点は「114」。現在の勝ち点奪取率を当てはめると、その数字は「102(.2)」となり、史上初めて勝ち点を3ケタ台に乗せることになる。昨季の勝ち点83を、試合数が異なるとはいえ大きく上回り、“史上最強”と言われた川崎を自ら超える可能性を秘めている。
また、鬼木達監督はチームに「1試合3得点」という異例のゴール数を目標として課しているが、現在、1試合平均得点数は「2.62」。目標にかなり近いゴール数をたたき出している。現在の総得点「38」は当然、J1で最多。平均得点数も、もちろん最多の数字だ。