■8試合終了時の勝点22は好ペース

 シーズン通算成績を7勝1分とした新潟は、同じく7勝1分のFC琉球と並んで勝点を「22」としている。これがどれぐらいのペースかと言うと、昨シーズンの8節終了時点はV・ファーレン長崎が勝点22で首位に立っていた。2位以下は大宮アルディージャが勝点18で2位、アビスパ福岡が勝点14で3位、徳島ヴォルティスが勝点13で4位だった。

 19年の8節終了時点の首位は、勝点17のモンテディオ山形だった。2位は勝点16のヴァンフォーレ甲府で、3位の水戸ホーリーホックと4位の柏レイソルは、甲府と同勝点だった。

 18年も振り返っておくと、ファジアーノ岡山が勝点19で首位を走り、勝点17の大分トリニータレノファ山口FCが追いかける展開だった。

 過去3シーズンの8節終了時点の首位チームは、最終的にJ1昇格に辿り着けていない。まだまだ順位の変動があることが読み取れる一方で、新潟と琉球の勝点22は記憶にとどめておきたい。

 この時点で勝点20以上を獲得したのは、15年シーズンまでさかのぼっても例外的だ。昨シーズンの長崎と今シーズンの新潟、琉球の3チームだけなのである。昨シーズンの長崎はJ1昇格を逃したが、最終盤まで徳島、福岡に食い下がった。アルベルト・プッチ・オルトネダ監督と樋口靖洋監督のチームが、好ペースで勝点を積み上げているのは間違いなく、リーグ全体が拮抗した状態で進んでいくと、この時点でのマージンが価値を持ってくる。

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