■前回の勝利時はシュート数5本

 2019年7月のホーム鳥栖戦も、スコアレスドロー。同年4月のアウェイ鳥栖戦が直近の勝利で、アウェイでFW知念慶が奪ったゴールを守りきっての勝利だった。ちなみに、この試合ではシュート数は5本しか記録していない。

“相性が良くはない”鳥栖から奪った勝利が、川崎の記念の300勝目となった。そういう意味では、圧倒的な強さに、さらに上積みができたともいえる。

「一番苦しい時代を過ごしたという思いもあります」と話す鬼木監督が、「自分たちはやっとこういう舞台で300勝となり、チャンピオン、星を付けられるようになってきた。戦ってくれた人の思いをくんで、突き進んでいきたい」と想いを新たにした。

 11日に戦う多摩川クラシコに、川崎は開幕から無敗で挑むことになる。昨年の“3冠”という目標を砕いた相手でもある。それでも、川崎に死角はない。慢心もない。400勝目への新たな一歩となる301勝目を、因縁の試合でつかんでみせる。

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