■4月7日/J1第8節 川崎フロンターレ―サガン鳥栖(等々力)
等々力競技場にサガン鳥栖を迎えた一戦は苦しんだ90分間だった。ボールを保持できても、なかなかゴールが決められない。さらに、アウェイユニフォームにひやりとさせられる場面も作られた。ゴール数は、今季最少得点タイとなる1得点。シュート数も10本と、今季のJ1リーグ戦で最少となる数字だ。
途中出場した遠野大弥が65分に決めた“等々力初ゴール”を守り切った瞬間、DFジェジエウは一人でガッツポーズを何度も繰り返した。鳥栖の攻撃に耐えた喜びが、苦しい90分間だったことを示している。
キャプテン谷口彰悟も、「試合の締め方、終わらせ方を意識したのはアディショナルタイムに入るか入らないかくらいで、それまでは追加点を狙ってくれと思っていた」とさらなるゴールを欲していた。それほど、鳥栖の選手は王者の守備陣に果敢に挑み続けた。
谷口が、「チャンスも数多くあった」としながらも、「しっかり決めていれば、しっかりゲームを終わらせられていたと思うが、チャンスを決め切れなかった」と振り返ったように、この日はシュートがなかなか入らない。ボールを保持してもなかなか崩し切れず、鳥栖守備陣のねばり強い対応が目立った。