■プレスではめて奪った追加点
味方の祝福を受けながら、手をグーにして得点をかみしめた三笘の勢いは止まらない。後半もドリブルで再三再四仕掛けたドリブラーは、66分に追加点を奪う。
大分はGKも含めて最後方でボールをつなぎ、攻撃を組み立てようとする。川崎は高い位置から複数人が連動してプレスをかけてビルドアップをさえぎると同時に、奪い切ってチャンスにつなげようとする。それがハマり、三笘がプレスをかけた相手がボールをロスト。FWレアンドロ・ダミアンの足元にボールがこぼれたのだ。
GKと1対1の状況になったダミアンは、当然、シュートモーションに入ろうとする。大分GK高木駿はブラジル人ストライカーのシュートをセーブしようと重心を低くして構えるが、ダミアンからボールをかっさるようにして三笘が右足シュート。良い時間帯に、得点差を「2」に伸ばしてみせたのだ。
三笘はU24代表に選出され、アルゼンチンと対戦。3月26日の試合では先発起用されたものの、アルゼンチン代表を相手に得意のドリブルは鳴りを潜め、脅威になることができなかった。その試合は結局0-1で敗戦。逆に、先発を外れた3月29日の第2戦でチームはアルゼンチンに3-0で快勝。三笘は悔しい思いを味わった。