誰と話しても、今季注目するチームのひとつに、リカルド・ロドリゲス監督が新たに采配を振るう浦和レッズの名が挙がる。しかし、優勝する、とは言わない。数年後に大きく期待をし、2021年はその成長ぶりを楽しむシーズンなんだそうだ。本稿はそれに意義をとなえる。いやいや、優勝もありなんじゃないの——!
■その優勝予想は、ちょっと待ってほしい
コロナ禍がまだ収束が見えないなか、2021年、29シーズン目のJリーグが開幕する。昨年圧倒的な強さを見せた川崎フロンターレが2回目の連覇を遂げてその「黄金時代」を謳歌するか、それとも一昨年のチャンピオン横浜F・マリノスが再び「ポステコグルー・サッカー」を見せるだろうか。
さらには、長谷川健太監督の下、優勝する力を備えてきたFC東京の初優勝がなるか。それとも、昨季の後半に力を発揮したガンバ大阪、名古屋グランパス、鹿島アントラーズらのダークホース勢、「個の力」を押し立てるヴィッセル神戸、選手層に難はあるもののサッカーの質の高さではこれらのチームに劣らないサンフレッチェ広島がひと波乱起こすか。優勝争いにからむとしたら、このあたりだろうか——。
ちょっと待ってほしい。「浦和も期待できるぞ」と、私は考えている。