今季から浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督は、2017年から2020年まで4シーズンにわたって徳島を率い、組織的なサッカーを浸透させて見事J2優勝を成し遂げた。すでにチームは指導しているが、早くもゲーム形式のメニューを消化するなど戦術の落とし込みに情熱を注いでいる。

 今季のために浦和が獲得した選手は、リカルドレッズの戦い方に適応性を持っているとみられた選手だ。そのため、神戸からDF西大伍、大分からMF田中達也、湘南からMF金子大毅を獲得した他、琉球からMF小泉佳穂、栃木からMF明本考浩とGK塩田仁史と、例年のような派手さはない。しかし、各ポジションの層を確実に厚くし、なおかつ、数年後にもチーム力を上げることが期待できるスカッドとなっている。

 ここで注目すべきは、浦和の補強ラインナップにFW登録の選手がいなかったことだ。とはいえ、昨季に所属していたFW登録の選手の退団もない。フロントとしては、レオナルド、武藤雄樹、杉本健勇、興梠慎三の4人がいれば、十分との判断であり、実際、この4人がそのポテンシャルを発揮すれば、得点力に不足はないだろう。

PHOTO GALLERY ■【布陣図】21シーズンの浦和の予想スタメンはこちら■
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5