このボランチと最終ラインの構成でカギを握るのが、神戸から獲得した西大伍だ。
右サイドバックに加えてボランチでも能力を発揮できる西をどちらで起用するかは、新監督も悩みどころだろう。昨年は、下部組織出身の橋岡大樹が右サイドバックのファーストチョイスだったが、終盤にセンターバックとして起用されていた。西が右サイドバックとして起用されれば橋岡はセンターバックとして起用される機会が増えるだろうし、逆に、西がボランチ起用されるのならば、橋岡は右サイドバックとしての出場が増えそうだ。
その橋岡がベルギーのシントトロイデンに移籍してしまったため、右サイドバックには西が入ることになるだろう。また、センターバックには橋岡ではなくトーマス・デンが槙野とコンビを組むことになりそうだ。
リカルドレッズは、はたしてどのような攻撃的サッカーを見せるのか。“戦術マニア”とも称される監督だけに、その細かなルールの浸透には当然、時間が必要だ。仮に、序盤のピッチでチームがうまくいかなかったとしても、それは新生レッズが飛び立つための準備期間だととらえたい。