■昨年から順位を上げたチーム、下げたチームは?
徳島ヴォルティスとアビスパ福岡のJ1昇格で幕を閉じた今シーズンだが、その他のチームの戦いぶりはどうだったのだろう。昨シーズンとの比較でまとめてみた。
【19年順位→20年順位】
J1の17位:松本→13位
J1の18位:磐田→6位
3位:大宮→▼15位
4位:徳島→△1位
5位:甲府→△4位
6位:山形→▼7位
7位:水戸→▼9位
8位:京都→8位
9位:岡山→▼17位
10位:新潟→▼11位
11位:金沢→▼18位
12位:長崎→△3位
13位:東京V→△12位
14位:琉球→▼16位
15位:山口→▼22位
16位:福岡→△2位
17位:千葉→△14位
18位:町田→▼19位
19位:愛媛→▼21位
20位:栃木→△10位
J3の1位:北九州→5位
J3の2位:群馬→20位
J1から降格してきたジュビロ磐田と松本山雅FCは、いずれも監督交代へ踏み切った。今シーズンのJ2で、指揮官が代わったのはこの2チームのみだった。磐田の鈴木政一監督は9勝6分4敗、松本の柴田峡監督は9勝8分4敗と、チームを立て直した。
前年から順位を上げたチームでは、41節まで昇格争いを演じたV・ファーレン長崎に加え、栃木SCの躍進も目を見張るものがある。田坂和昭監督のもとでハードワークが徹底され、リーグ最少3位タイの39失点を記録した。大卒1年目でチーム最多タイの7得点をあげた明本考浩には、J1の浦和レッズがオファーを出したと報道されている。
一方、昨年から大きく順位を下げたのは大宮アルディージャだ。18年は5位、19年は3位と、2シーズン連続でJ1参入プレーオフに出場してきたが、J2でクラブワーストとなる15位に沈んだ。
高木琢也監督就任2年目の今シーズンは、ケガ人の続出に悩まされた。さらに、福岡へ移籍したフアンマ・デルガドに代わる1トップが定まらず、得点力不足に悩まされたことも低迷を招いた。
昨年の9位から17位へ後退したファジアーノ岡山も、得点力不足に苦しんだ。昨年18発の主砲イ・ヨンジェがケガで長期離脱を強いられ、6得点に終わったのが響いた。FC琉球から加入したMF上門知樹がチーム最多の7得点をあげたが、彼も昨年は14ゴールを記録している。シーズン39得点は愛媛FCに次いで少なく、勝ち切れずに引き分けに終わるゲームが多くなってしまった。