■得点王はウタカで決まり? 日本人最多は誰になる?
残り4試合となり、得点王争いの行方も見えてきた。38節終了時点のランキングは以下のとおりである。
1位:ピーター・ウタカ(京都サンガ)22点
3位:ディサロ・燦・シルヴァーノ(ギラヴァンツ北九州)15点
5位:中山仁斗(水戸ホーリーホック)13点
5位:加藤陸次樹(ツエーゲン金沢)13点
シーズン開幕当初からランキングを引っ張ってきたウタカが、16年のJ1得点王以来となる個人タイトルを引き寄せつつある。
注目は日本人最多得点者が誰になるのか。垣田は2試合連続ゴールで16点とし、単独2位に浮上した。J1昇格へ接近するチームは好調で、得点機に恵まれる。20点の大台へ乗せることも可能だろう。
3位の山口は前節の愛媛FC戦で、前半途中に負傷退場した。中3日で迎えた今節はメンバー外で、残り試合での復帰が叶うかどうか。
山口と同じ15点のディサロは、今節の徳島戦で4試合ぶりに出場した。チームはJ1昇格の可能性を失ったものの、ハイプレスとハードワークを土台とした連動性の高い攻撃は一貫している。スタメンに復帰できれば、得点チャンスを迎えることはできるはずだ。
J2で得点ランキング上位に食い込んだ選手には、“個人昇格”の道が開ける。
17年にランク2位の23得点をあげた渡大生(当時徳島ヴォルティス)は、サンフレッチェ広島へ完全移籍した。翌18年はオナイウ阿道がレノファ山口で22ゴールをマークし、J1へ昇格した大分トリニータの一員となった。
昨シーズンはV・ファーレン長崎で22発を叩き出した呉屋大翔が、日本人最多の得点ランキング3位に食い込んだ。ガンバ大阪からの期限付き移籍だった彼は、所属元へ戻らずに柏レイソルへ完全移籍し、J1へ戦いの舞台を移した。
今シーズンのJ2を盛り上げてきた垣田と山口は、いずれも鹿島アントラーズからの期限付き移籍だ。新シーズンはJ1の盟主へ復帰するのか、それとも違う選択をするのか。シーズンも残り4試合となり、選手の動向も気になる時期となっている。