徳島J1昇格目前(2)3位長崎、痛恨ロスタイムドローの裏に松本山雅「監督交代」と降格チームのプライド【戸塚啓J2のミカタ】の画像
手倉森誠監督(V・ファーレン長崎)    写真/中地拓也
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■松本山雅は新監督就任から上位に負けなし

 11月27、28日のJ2リーグ37節を前に、J1昇格の可能性を残しているのは徳島ヴォルティスアビスパ福岡V・ファーレン長崎に加えて4位のギラヴァンツ北九州、5位のヴァンフォーレ甲府、6位のアルビレックス新潟、7位のモンテディオ山形、8位の東京ヴェルディまでだ。

 遠藤保仁の緊急補強で話題を集めたジュビロ磐田は、25日に行なわれた36節で勝利したものの、勝点51で9位にとどまっている。2位の福岡と勝点19の開きがあるため、残り6試合での逆転は不可能となった。

 ちなみに、磐田とともにJ1から降格してきた松本山雅FCは、17位にとどまっている。降格1年目のチームが揃って1年でのJ1復帰を逃すのは、18年の甲府、新潟、大宮アルディージャ以来だ。

 松本山雅FCはシーズン開幕当初から上位に絡めず、21節終了時に布啓一郎監督を解任した。この時点で4勝7分10敗の20位だったが、柴田峡監督の就任後は6勝6分3敗と持ち直している。

 25日に行なわれた36節では、アウェイで長崎と引分けた。90+5分の得点で、1対1に持ち込んだ。柴田監督の指揮下では、徳島とも引分け、福岡と北九州には勝利している。上位陣から勝点を奪っているのだ。監督交代によって、チーム状況は好転したと言えるだろう。

 過去5シーズンを振り返ると、J1から降格してきたチームの最低順位は、18年の新潟の16位となっている。現在17位の松本は、残り6試合でどこまで順位をあげられるか──。

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