37分に川崎に先制されるも、73分に太田吉彰が同点ゴールをゲット。そして87分、鎌田次郎が逆転弾を決めてみせた。チームに白星をもたらしただけでなく、宮城県に、東北に、世界中に希望の光を照らした“あの試合”から、10年が経つ。
その重要な復興マッチに、当時も指揮官として挑んだ手倉森誠監督は、MF関口訓充とMF富田晋伍というベテランMF2人をスターティングメンバーとして送り出した。10年前の劇的な勝利の再現を狙って、当時も試合に出場した2人に想いを託したのだ。
しかし、キックオフのホイッスルが14時4分に鳴り響いてからスコアを動かされるまで12分しかかからなかった。川崎フロンターレのFW小林悠がMF田中碧の右サイドからのクロスに合わせて難なく先制してしまったのだ。