■主力の半数近くを失った川崎が抱える「別の問題」
現在のJ1で最長の8シーズン目の「政権」となった鬼木達監督率いる川崎は、山村に加え、DF山根視来(ロサンゼルス・ギャラクシーに移籍)、DF登里享平(セレッソ大阪へ移籍)、FW宮代大聖(神戸に移籍)、FWレアンドロ・ダミアン(ブラジルに帰国)、MFジョアン・シミッチ(サントスに移籍)と、主力の半数近くを失った。しかしFWエリソンなど新しく3人のブラジル選手を獲得、チームの一新を図る。名古屋グランパスから移籍のDF丸山祐市、ヴァンフォーレ甲府から移籍のDF三浦颯太も、戦力として十分期待できる。
ただ、川崎にとっても、日程が大きな問題だ。春も秋もACLに出続けなければならない状況で、Jリーグとの戦いを両立させるのは非常に大変だ。昨年秋のACLグループステージでは6戦して5勝1分けという圧倒的な強さを見せた川崎だけに、ACLのタイトルはどうしても欲しいところだろうが、そのためには、少なくともシーズンの前半はACLで力を出せる態勢を取り続けるしかない。