■待望の新スタジアムが完成した「第5」の優勝候補
浦和レッズ、神戸、横浜FM、川崎のほかに優勝候補を挙げるとしたら、サンフレッチェ広島だろうか。ミヒャエル・スキッベ監督の3シーズン目で、戦術は完全に浸透し、若い選手たちが伸びている。今季は、FWナッシム・ベン・カリファを福岡に放出したが、湘南ベルマーレからハードワーカーで得点力があるFW大橋祐紀を獲得、前線からプレスをかけるスキッベ監督の戦術に適応した補強だ。
ただ広島にも日程面の不安が残る。今季のACLで日本勢が優勝したときには秋からのACLはないが、そうならなかった場合には、リーグの終盤にかけてアウェイ3試合を含むACLの厳しい試合を6試合こなさなければならない。選手層が厚いとは言えない広島。ACLに出場することになったら、夏の補強が大きなカギとなる。
だが広島にとって今季の最大のニュースは、待望の新スタジアム「エディオンピースウイング広島」の完成だろう。市内の中心部に位置するこのサッカー専用スタジアムは、アクセスが良いばかりでなく、収容2万8520人という、J1のクラブとしては理想のものと言っていい。リーグ開幕戦がホームの浦和戦とあって、最初から大きな注目が集まるだろう。