■西村は攻撃の可能性を拡げるか
3月15日、キリンチャレンジカップ2023を戦う新生サッカー日本代表が発表された。ウルグアイ戦(24日)とコロンビア戦(28日)に招集された日本代表は、複数のシステムに対応できる顔触れとなっている。そのなかで、システムは4-2-3-1を予想した。2列目の選手を有効活用したいからだ。
2列目右サイドは伊東純也、堂安律、久保建英が候補だ。序列の最上位は、カタールW杯同様に伊東だろう。伊東と堂安を1試合ずつ先発させ、久保はトップ下で起用するのが、現実的な対応になるか。
そのトップ下は、鎌田大地、久保、それに西村拓真の争いだ。こちらも2試合で3人をローテーションさせたい。
横浜F・マリノス所属の西村は、昨年7月のE―1選手権で国際Aマッチデビューを飾った。1トップで起用された町野修斗と、短期間でスムーズなコンビネーションを作り上げた。
1トップと連動して、守備のスイッチを入れることもできる。国際試合の強度のなかで、西村が連続性を持ってプレスを仕掛けられるか。そのうえで、決定的な仕事に絡めるか。西村の可能性をはかることは、攻撃の底上げにつながる。
トップ下と左サイドで起用されてきた南野拓実は、招集外となった。モナコではベンチに座ることが多いだけに、妥当な判断だっただろう。
今冬からポルトガルでプレーする相馬勇紀は、中村敬斗との比較で招集外となった。移籍直後ということを踏まえて、所属クラブに集中してもらう配慮もあったかもしれない。