■9月シリーズの30人は予備登録の意味合いが
9月シリーズの日本代表メンバー30人が発表された。
カタールW杯直前の調整を除くと、今回が最後の活動になる。森保一監督は「より大きな枠で活動をして、 W杯へ向かっていく」と話しており、本番を想定してコンセプトの共有と浸透を深めることになる。今回発表されたメンバーは、”予備登録”のような意味合いを持つと考えていい。
GKは川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生の4人が招集された。
森保監督は3人のGKでW杯に臨むことを示唆している。正GKはこれまでどおりに権田で、第2GKは川島だろう。川島はキャプテンの吉田麻也や長友佑都らとともに、チームの一体感や空気感を作り出してきた。3度のW杯に出場している経験者には、指揮官も厚い信頼を寄せている。
第3GKは谷晃生だろう。東京五輪で正GKを務めた湘南ベルマーレ所属の21歳は、カタールW杯アジア最終予選のほぼすべての試合でメンバー入りした。森保監督のチームがどのようなグループで、控え選手がどのような役割を果たすべきなのかを、彼は経験として理解できている。もちろん、ゴールマウスを任せられる存在でもある。アメリカ代表、エクアドル代表と対戦する今回はシュミット・ダニエルも招集されているが、3人に絞り込むなら谷が選ばれるに違いない。