ジュビロ磐田が優勝を飾り、京都サンガF.C.とともにJ1昇格を決めた今季のJ2リーグ。各チームが見せてくれた熱い戦いの終了を受けて、今シーズンのベストイレブンを選出した。リーグ戦と同じように、7人の控え選手、そして監督も選抜した。
どのポジションにも複数の候補者がいた。「なぜこの選手を選ばない」といった意見もあるだろう。それでも、ここで取り上げた11人+7人が、今シーズンのJ2で確かな輝きを放ったのは間違いないはずだ。(#1、2のうち2)
■来年J1でのゴールラッシュも期待される磐田のルキアン
町田では4-4-2の右サイドハーフを定位置とし、ドリブルでの仕掛けとカットインからのフィニッシュで、10得点10アシストを達成。チームの5位躍進を後押しした。横浜F・マリノスからの期限付き移籍で、去就が注目される。
CF ルキアン(ジュビロ磐田)
開幕戦は小川航基に1トップの先発を譲ったが、2節からはスタメンに定着。41試合出場で22ゴールを記録し、チームをJ1昇格とJ2優勝へ導いた。屈強なフィジカルと決定力を生かし、「個」で決着をつけられる。そのスケールはJ2の枠に収まらない。
所属クラブでは2列目のサイドや2トップの一角でプレーし、琉球在籍時の19年以来となる2ケタ得点(13)をあげた。チーム総得点「40」のほぼ3分の1を、ひとりで叩き出した計算だ。シュートレンジが広くバリエーションも豊富で、J1へのステップアップへ機は熟している。