■再開J2は「昇格争い」も「残留争い」も白熱化
後半戦は壮絶な戦いが繰り広げられる──8月9日に再開されたJ2第24節は、「戦国J2」の到来を予感させるものだった。
台風の影響で中止となったツエーゲン金沢対V・ファーレン長崎戦を除き、今節は10試合が開催された。そのうち5試合がドローで、3試合が1点差ゲームである。J1昇格やJ2残留を巡って、各チームは再開初戦からパワーを注いできた。
上位陣の勝点を見ると、首位の京都サンガF.C.から5位のモンテディオ山形までが、2勝分に相当する勝点6差となっている。クラブ記録の7連勝を達成した山形の躍進が、J1昇格争いを白熱化させてきた。
J2残留争いもホットだ。前節終了時点で20位の愛媛FCは、18位のザスパクサツ群馬と1対1で引分けた。21位の大宮アルディージャは、3位のアルビレックス新潟と2対2のドローゲームを演じた。22位のSC相模原も、17位の栃木SCと勝点1を分け合った。
18位のギラヴァンツ北九州は、4位のFC琉球に1対2の逆転負けを喫した。しかし、新加入で復帰となるDF福森健太とMF椿直起が加わり、復調の気配を感じさせた。
それぞれのゲームに注がれる熱量は、中断前よりも確実に上がっている。シーズンのゴールはまだ見えていない段階でも、J1昇格とJ2残留をめぐってトーナメントのような戦いが展開されていきそうだ。