■J2残留の最低ラインは「勝点43」

 下位4チームが降格する特別なレギュレーションでは、18位までがJ2残留圏となる。過去5シーズンの18位の勝点を見ると、16年は東京ヴェルディの「43」、17年はFC岐阜の「46」、18年は愛媛の「48」、19年はFC町田ゼルビアの「43」、20年はツエーゲン金沢の「49」となっている。

 16年と19年の「43」を残留ラインにすると、中断前時点でボトム4の4チームは、残り19試合でどれだけの勝点が必要なのか。

 19位の北九州と20位の愛媛は勝点19で、24をプラスすれば43になる。単純計算で8勝すれば得られる数字だが、両チームはここまで4勝に止まっている。19試合で8勝のノルマは、簡単ではないだろう。

 勝点18で21位の大宮は25、勝点16で22位の相模原は27の上積みで43となる。大宮が25を得るには8勝1分、7勝4分などの成績が必要だ。相模原の27は9勝分に相当するが、両チームは23試合消化で3勝しかできていない。ともに新監督のもとで中断前から前向きな変化が見えているだけに、再開初戦から勢いよく飛び出したいところだ。

 ちなみに、勝点43で残留した16年の東京Vは、10勝13分19敗だった。19年の町田は9勝16分17敗である。勝点43へ持っていくには、少なくとも9勝は必要と考えていいかもしれない。

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