■下位チームはほぼ監督を交代
8月9日のJ2リーグ再開を前に、中断前の戦いぶりを振り返る。今回はJ2残留争いを見ていきたい。意外なチームが降格圏に沈むことで、残留争いは混とんとしている。
コロナ禍でJ3降格のなかった20年シーズンを受け、今シーズンは19位から22位までの下位4チームが降格する。このため、下位に沈むチームは例年以上に動きが早く、6節終了時点で愛媛FCが監督交代に踏み切った。
その後もモンテディオ山形、V・ファーレン長崎、大宮アルディージャ、SC相模原、松本山雅FC、ザスパクサツ群馬が、指揮官を交代させている。J3降格圏で監督が代わっていないのは、ギラヴァンツ北九州だけだ。昨シーズンは松本とジュビロ磐田の2チームだけだったから、J3降格が各チームの緊張感を高めていると言える。
山形と長崎は新監督のもとで成績を上げ、J1昇格争いに加わっている。一方で、松本は16位、愛媛は20位、大宮は21位、相模原は22位と、苦しい戦いが続くチームもある。どのチームも監督交代がカンフル剤となって試合内容に改善は見られるのだが、すぐには結果がついてこなかった。
監督交代後に好スタートを切ったのは群馬で、久藤清一新監督の就任後は1勝1分けとなっている。就任前の20位から18位へ順位を上げ、J3降格圏から抜け出した。