■5月22日/J1第15節 川崎フロンターレ3ー1横浜FC(等々力)
川崎フロンターレが横浜FCを3-1で下してJ1無敗記録を23に伸ばした。
今季開幕からいまだ無敗のチームは、勝ち点を48に積み上げて変わらずに首位を独走。名古屋グランパスが同日の試合で徳島ヴォルティスに引き分けたため、2位との勝ち点差は「12」に開いた。
ところが、試合後にスタジアムを1周した川崎イレブンの表情は、まるで試合を落としたかのように強張っていた。場内アナウンスがとっさにフォローするほど、空気はピリついていた。試合後、田中碧はこう話している。
「個人としては、点を取ったことや勝ったことよりも、後半の質の低さにガッカリしている。自分のプレー選択、ミスの数も含めて物足りなさを感じている。自分でも分かっている」
田中は2点目を奪ったほか、3点目では起点になるボール奪取をしただけでなく、アシストした山根視来にスーパーな浮き球パスを送った選手だ。この三笘薫のゴールは川崎らしさが随所にあふれるビューティフルな得点で、その中心にいたのが田中。それにもかかわらず、「質の低さにガッカリ」という言葉を口にしたのである。
鬼木達監督も後半の出来には満足しておらず、「3点を取ったあとのゲームコントロールのところを、次への課題としてみんなと修正していきたい」とし、「特に自分のところで考えていきたい」とまで言及している。