■ゴールだけでは難しい評価
後半に個人技のある選手を投入した中で、一番遅くピッチに送り込まれたのがマルティノスだった。このドリブラーは卓越した技術を持つ一方で、チームのリズムを壊すことが多々ある。乗るかそるかは、試合ごとに代わるので「パルプンテ」の要素がある。
川崎戦でも貴重な同点弾を生み出したものの、その直前には少ないプレー時間を“無為”に消費していた。仙台の攻撃の機会も一度放棄しなければいけなかった。川崎戦のゴールで評価を一変することは難しく、今後もしばらくは「パルプンテ枠」での起用になるだろう。
王者・川崎に肉迫しながらも無念のドロー決着に終わった仙台は、リーグ福岡戦、ルヴァン広島戦、リーグ大分戦とホーム3連戦を迎える。川崎戦で見せた組織で、今度は勝ち点3を積み上げあれるかがポイントとなる。徐々にチームとしての形を取り戻す仙台が、ベガッ太の誕生月である5月を反転攻勢の月にしてみせる。