■鬼木監督「「38分の1、2ではなくて」
もう一つの見どころは、2連戦をどう戦うかだ。同じ相手とわずかな期間で戦うことは、難しさもはらむ。両チームともに戦い方が成熟期に入っているチームのため、隠す部分も変える部分もない。その中で、どのような戦い方をしていくのか。先発メンバーしかり、ベンチメンバーしかり、戦い方は変わる。川崎は連戦の場合、3トップの先発メンバーをがらっと変えることが多い。
「レアンドロ・ダミアン、家長昭博、三笘薫」か、「小林悠、知念慶、長谷川竜也」かだ。ここに、旗手と遠野が絡むこともある。
名古屋も同様に、柿谷をトップで使うか、あるいは、山崎をトップに据えて柿谷をトップ下にするのか。マテウス、齊藤、相馬、前田といった4者4様のドリブラーをどう使い分けるのか。鬼木監督とフィッカデンティ監督の腕の見せ所だ。
昨季の対戦成績は、リーグ戦で1勝1敗。等々力では川崎が3-0で圧勝しながらも、豊田スタジアムでは1-0で名古屋が勝利している。昨季の川崎は3敗しかしておらず、その1敗が名古屋からの黒星だった。川崎としては雪辱を晴らす試合となり、「38分の1、2ではなくて」と鬼木監督も試合前に語気を強めている。
ちなみに、リーグ戦2試合以外にルヴァンカップでも対戦しているが、その結果は3-3。昨季、川崎と名古屋は1勝1分1敗と五分の戦績となっている。
はたして川崎と名古屋はどのような2試合を見せるのか。今季のJリーグを占う運命の2戦が間もなく始まる。