■指揮官が話した「決定力の改善策」
鬼木監督は「決定力」そのものに問題があるのではなく、その決定力を作り出す「回数と質」を改善することが必要だと、試合後に話している。以下は、指揮官の試合後のコメント。
「決定機がなかったわけではなくて、もっと完璧な決定機と“決めてください”というシーンを、もっと増やしていきたいというところ。そのためには、ラインの背後に走ること、出すこと、そこを恐れずというか、どんどんチャレンジすることが必要だった」
ピッチを支配し、相手を崩し切るという“川崎流”の改善策をあくまでも志向するということだ。さらに、引き分けたことに関しては率直にこうも述べている。
「“勝ち切る”という、みんなに喜んで帰ってもらいたいというのはあったので、そこに関しては残念な思いがあります」
とはいえ、これで開幕から12戦無敗。これは昨季を超えるペースで、当然、昨季を上回る最速優勝と最高勝ち点も期待できる。
その行方を占うのが、次節と次々節の名古屋2連戦だ。名古屋はこの日の試合でサガン鳥栖に負けたため、川崎との勝ち点差が6になったものの、連続する“6ポイントゲーム”で逆転する可能性もある(名古屋の消化試合が1試合少ない)。その重要な試合を前に、川崎には一つの懸念点がある。