■汎用性に富む旗手選手

 旗手はアタッカーだが、アルゼンチンとの第1戦では今季の川崎で役目を託された左サイドバックとして先発し、第2戦では短い時間ながら交代出場でトップ下に入った。そうした汎用性に、ラレア氏は目を留めた。

「旗手選手はいろいろなポジションができるので、横浜F・マリノスがやっているようなサイドバックが中央に入って数的優位をつくるような役割も、彼なら的確に担えると思います。チームの戦術の幅を広げるような特徴を持った選手として、非常に重宝されるのではないでしょうか」

 ラレア氏は、さらに若い選手の可能性にも言及した。17歳ながら飛び級で招集された中野伸哉である。今回の招集では数分間の出場にとどまったが、「中野選手がサガン鳥栖で担うポジションでのパフォーマンスは傑出していました」と、ラレア氏は能力の高さを認めた。

 U-24から日本代表に融合する一方で、その反対の動きも今年は起こり得る。東京オリンピックでのオーバーエイジ枠の活用だ。

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